愛犬がドッグフードを食べないのに、おやつは食べるという状況に悩む飼い主さんは少なくありません。
このような偏食の原因や解決方法を知ることで、健康的な食事習慣をサポートできます。
この記事では、ドッグフードを食べない理由や改善策、おやつとの付き合い方について詳しく解説します。
愛犬がドッグフードを食べずにおやつだけ食べる理由
愛犬がドッグフードを食べない理由には、食べ物の好みや健康状態、ストレスなどさまざまな要因があります。
おやつは食べるのにドッグフードを拒否する場合、それがわがままのように見えることもありますが、実際には愛犬が何かを訴えている可能性も。
この章では、ドッグフードを食べない理由について具体的に説明していきます。
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ドッグフードに飽きた
愛犬がドッグフードに飽きてしまうことはよくあります。
毎日同じ味を食べ続けると食事がつまらなくなり、興味を失う犬も少なくありません。
特に飼い主さんが頻繁におやつを与えていると、ドッグフードよりもおやつを期待するようになる傾向があります。
これは、味の刺激が強いおやつがドッグフードよりも魅力的に感じられるためです。
ドッグフードの味や香りが合わない
ドッグフードが愛犬の好みに合わない場合、食べることを拒むことがあります。
犬の嗅覚は非常に敏感で、香りが苦手だと食欲が湧かないことも。
フードの味が淡白すぎたり、硬さが愛犬の好みに合わないことが原因となる場合もあります。
わがままで食べない
愛犬がわがままでドッグフードを食べないことも考えられます。
飼い主さんが愛犬の食事を心配して頻繁におやつを与えると、「おやつだけをもらえる」と学習する場合があります。
その結果、ドッグフードをあえて食べずにおやつを待つようになることも。
ストレスを抱えている
犬は環境の変化や日常生活のストレスによって、食欲が落ちることがあります。
具体的には以下です。
- 引っ越し
- 新しい家族が増える
- 運動不足
- 過度の孤独感
これらの要因がストレスを引き起こし、ドッグフードを拒否する行動につながることも。
ストレスを軽減する環境づくりが解決のカギです。
加齢による食欲の低下
高齢犬になると、食欲が自然と低下することがあります。
これは代謝が落ちたり、歯や歯茎が弱くなって硬いドッグフードを噛むのが難しくなるためです。
味覚や嗅覚の感度が低下し、以前好きだったフードへの興味を失う場合もあります。
この場合、シニア向けの柔らかいドッグフードを試すのが効果的です。
健康上の問題が原因のことも
健康上の問題が隠れている場合、愛犬はドッグフードを食べなくなることがあります。
例えば、胃腸の不調や歯の痛み、口腔内の病気などが原因となることがあります。
また病気でなくても、軽い風邪や倦怠感で食欲が落ちることも珍しくありません。
異常が続く場合は獣医師の診察を受けましょう。
愛犬がドッグフードを食べずにおやつだけ食べることのリスク
愛犬がドッグフードを食べずにおやつだけで生活すると、栄養バランスが大きく崩れる可能性があります。
ドッグフードは犬の健康を維持するために必要な栄養素を計算して作られていますが、おやつは嗜好品であり、必須栄養素が不足していることがほとんど。
その結果、体重増加や肥満だけでなく、ビタミンやミネラルの不足による皮膚や被毛のトラブル、免疫力の低下などが起こるかもしれません。
さらにおやつばかり食べていると、将来的に歯周病や内臓疾患のリスクも高まる恐れがあります。
適切な食事を心がけ、愛犬の健康を守ることが何よりも大切です。
愛犬にドッグフードを食べさせるための対策
愛犬がドッグフードを食べない場合、適切な対策を取ることで改善が期待できます。
食事のルールや環境を見直すだけでなく、フードの選び方や工夫も重要です。
実践しやすい方法を順番に解説しますので、ぜひ試してみてください。
食事の時間と回数を見直す
愛犬の食事時間や回数が不規則だと、食欲が安定しないことがあります。
毎日同じ時間に与えることで「食事のリズム」をつくりましょう。
また、1日3回与えている場合は2回に減らすと、1回あたりの食事量が増えることもあります。
与えたフードを一定時間後に下げることで、遊び食いや放置を防ぐことができます。
ドッグフードの種類を変えてみる
現在のフードが愛犬の好みに合っていない場合、違う種類を試すことが有効です。
粒の大きさや硬さ、味付けが異なる製品に変えることで、興味を引けるかもしれません。
総合栄養食と記載されたフードを選べば、必要な栄養素がしっかり含まれています。
フードを急に変えるとお腹を壊すことがあるため、数日かけて少しずつ切り替えるのが安全です。
トッピングで食欲を刺激する方法
ドッグフードにトッピングを加えることで、愛犬の興味を引きやすくなります。
例えば、ゆでた鶏肉や無塩の煮汁を少量混ぜると、風味が増して食べやすくなります。
また、市販の「ドッグフード用トッピング」も利用できます。
ただし、トッピングの量が多すぎると栄養バランスが崩れるので、ドッグフードの補助として控えめに使うのがポイントです。
ドッグフードを温める
ドッグフードを少し温めると香りが立ち、愛犬の食欲を刺激することがあります。
特にウェットタイプのフードは電子レンジで軽く温めると効果的です。
ただし、温めすぎて熱くなりすぎないように注意してください。
乾燥タイプの場合は、お湯を少量かけて柔らかくし、香りを引き出す方法が適しています。
それでも食べなければ獣医師に相談する
あらゆる方法を試してもドッグフードを食べない場合、健康上の問題が隠れているかもしれません。
歯の痛みや胃腸の不調が原因となるケースもあります。
獣医師に相談すれば、必要な検査や治療を受けることができます。
早期に対応することで、愛犬の健康状態を悪化させるリスクを防ぐことが可能です。
愛犬がおやつだけ食べる場合はおやつの与え方を見直す
愛犬がドッグフードを食べず、おやつだけを好む場合、その与え方を工夫することで改善が期待できます。
おやつはあくまで補助的な役割であり、主食であるドッグフードに置き換えるべきではありません。
ここでは、適切なおやつの与え方と見直しポイントについて解説します。
おやつの頻度を減らす
おやつを頻繁に与えると、愛犬がドッグフードよりもおやつを優先するようになります。
食事前やドッグフードを食べなかった際におやつを与えると、「食べなくてもおやつがもらえる」と学習してしまうことがあります。
1日に与えるおやつの回数を減らし、食事の時間を中心とした生活リズムを整えることが重要です。
おやつの内容をドッグフードに近づける
おやつを選ぶ際には、低カロリーでドッグフードに含まれる栄養素と似たものを選ぶと良いでしょう。
総合栄養食に分類されるおやつや、無添加のものを選ぶと健康への影響が抑えられます。
さらに、ドッグフードを細かく砕いて焼いた手作りおやつもおすすめです。
愛犬が徐々にドッグフードに慣れるきっかけをつくることが目的です。
トレーニングのご褒美として限定的に与える
おやつは食事の代わりではなく、トレーニングやしつけの際のご褒美として使うと効果的です。
例えば、「お座り」や「待て」を成功させたときに与えると、愛犬の学習意欲を高めることができます。
与える量を小さくすることでカロリーを抑えつつ、満足感を得られるよう工夫できます。
この方法はおやつの消費量をコントロールする点でも有効です。
まとめ
愛犬がドッグフードを食べない場合、その原因を知り、適切に対策を講じることが解決の第一歩です。
偏食の背景には味や香りの好み、ストレス、健康上の問題などが隠れている可能性があります。
また、おやつの与え方を見直すことで、ドッグフードへの関心を取り戻せる場合もあります。
愛犬がバランスの良い食生活を楽しめるようにすることは、健康維持や生活の質向上にもつながるでしょう。
ぜひこの記事の内容を参考にして、愛犬の食事の悩みを解消してください。